オンラインゲームの情報満載! 電撃Online Games

トップインタビュー > 『エミル・クロニクル・オンライン SAGA8 戦歌の大地』スタッフインタビュー

検索

Calendar

2008.04
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

Daily News

RSS

インタビュー

2008.04.09 Wed

『エミル・クロニクル・オンライン SAGA8 戦歌の大地』スタッフインタビュー


2005年12月に正式サービスを開始し、今年で3年目に突入した純国産のMMORPG『エミル・クロニクル・オンライン(以下、ECO)』。本作は、仲間との絆や優しさといったハートフルな部分をテーマにしており、ほのぼのとした世界観や物語、イラストが好きな多くのユーザーが日々の冒険を楽しんでいる。

その『ECO』が、5月1日に実装される『SAGA8 戦歌の大地』第1弾アップデートで大きな転機を迎える。戦闘民族ドミニオンたちの故郷を舞台に、大人数による「攻防戦」や「PvP(Player versus Player)」が楽しめるようになるのだ。ハートフルから一転して白熱の多人数バトルへ移行することになった経緯とは何か。そのへんの事情を、ガンホー・オンライン・エンターテイメント オンライン事業部サービス運営本部の水落貴嗣さん、マーケティング本部の平原智子さんに聞いてみた。さらに、『SAGA8 戦歌の大地』以降に控えている2008年の展開も判明したので、最後までお見逃しなく!



▲マーケティング本部の平原智子さんとサービス運営本部の水落貴嗣さん。



―まずは、DOG初登場となるお二人の役職と仕事内容について教えて下さい。

水落貴嗣氏(以下、水落。敬称略):私はサービス運営本部で『ECO』の制作を担当しています。今後のアップデートや運営の展開などについて、関係各所との調整をしていくのが仕事です。いわゆる「何でも屋」ですね(笑)。インターネットテレビ「あっ!と驚く放送局」で公開している「ECO☆スタジオ」では、水落助教授として出演していますので、よろしかったらご覧になってください。

平原智子氏(以下、平原。敬称略):私はマーケティング本部で『ECO』の宣伝業務を担当しています。プロモーションや他社さんとのコラボレーションが主な業務になりますが、パッケージなどのMD(マーチャン・ダイジング)商品の企画・販売も、この部署のメンバーで担当しています。アップデート内容をユーザーさんに向けてどのように公開していくかをサービス運営本部と調整しています。

水落:平原とは以前、弊社の『A3』というコンテンツでもコンビを組んでいましたので、チームワークはバッチリですよ(笑)。

平原:そうですね、他タイトルでの経験やノウハウを活かして、今回の『SAGA8 戦歌の大地』もおもしろくしたいと思います。


―では、『SAGA8』で予定しているアップデートの内容やスケジュールについて教えて下さい。

平原:実装を予定しているのは、「ドミニオン世界のマップ」、「PvP」、「攻防戦」、「次元転生システム」、「背負い魔・ネコマタ(緑)」、そしてジョイントジョブの「庭師(ガーデナー)」となっています。『SAGA8』第1弾となる5月1日の時点では、ドミニオン世界のマップやNPCを中心に実装し、その後、庭師(ガーデナー)や攻防戦などを順次追加していきます。夏までに『SAGA8』のアップデートを完了し、夏から秋に『SAGA9』を実装。年末には『SAGA10』へ入れるように作業を進めています。『SAGA7』から『SAGA10』までは、ストーリーに連続性があるので、なるべく間を置かずに実装したいと思います。


―それでは、『SAGA8』の新要素についてお聞きしていきます。新マップのドミニオン世界とはどういった場所なのでしょうか?

平原:『ECO』には、エミル世界(人間族)、タイタニア世界(天使族)、ドミニオン世界(悪魔族)という3つの世界が存在し、それぞれの世界は別々の歴史を歩んできたパラレルワールドになっています。『SAGA8』でドミニオン世界がいよいよ実装されるわけですが、この世界は第4種族(機械族)の侵略を受けており、2種族の終わりなき戦いが続く闘争の世界です。エミル世界やタイタニア世界とパラレルワールドになっているため、同じマップ名も存在しますが、歩んできた歴史が違うため見た目などの環境が大きく異なっているのが特徴です。

水落:まずは5月1日の実装で、ドミニオン世界の「王都ウェストフォート」と、その周辺のマップを追加します。ウェストフォートは外敵の侵入を防ぐために高い城壁で囲まれているなど、今までの街とは雰囲気がまったく異なります。また、ドミニオン世界とエミル世界は「天まで続く塔」でつながっており、このなかにある次元転送システムを利用することで2つの世界を行き来することができます。

平原:次元転生システムを使って、初めてドミニオン世界へ移動してきたキャラクターはレベルが1に下がってしまいます。これは、ドミニオン世界でのレベルで、エミル世界に戻ると元のレベルに戻ります。キャラクターの見た目や習得スキル、ジョブ、所持品などに変化はないのでご安心ください。


―ドミニオン世界用にキャラクターレベルを用意したのは、どういった理由からですか?

水落:世界観的な話になりますが、エミル世界から次元を超えてドミニオン世界へ移動する際にキャラクターの肉体が変化する、というイメージです。レベル1から再スタートすることで、これから始める新規さんとベテランさんが一緒に冒険を楽しめるようにしたいという狙いもあります。やはり『ECO』のように長期間に渡ってサービスを行っているMMORPGは、ベテランさんと新規さんのプレイ時間にかなりの差が出てしまいますので。ドミニオン世界では初期の最大レベルがそれほど高くなく、多くのユーザーさんがある程度、平等に楽しめると思いますので、この機会に『ECO』未体験の方にもぜひプレイしてほしいですね。

平原:もちろん、エミル界での経験が無駄になる訳ではなく、スキル等はそのまま引継ぎます。ただし、レベルが下がっているため取得レベルに到達するまではそのスキルを使用することはできませんが、初心者さんにくらべると冒険を有利に進めることができます。ちょっとしたアドバイスですが、ドミニオン世界に行くときはあらかじめ低レベル用の装備品を持って行くと冒険がラクになります。


―今回、本格的にPvPシステムを導入するわけですが、ハートフルという『ECO』のイメージからかけ離れているように感じますが?

水落:PvPに関してはユーザーさんからも不安げなご意見もいただいています。たしかに殺伐としたイメージがあるかも知れませんが、ユーザーさん同士で協力して戦ったり、互いの腕を競い合うことで生まれてくる友情や絆もあると考えています。また、ゲーム開始時にドミニオン族でキャラクターを作成すると、戦争で混沌としたドミニオン世界を脱出するようにエミル世界へ転送させられますよね。あれは、未熟なドミニオン族が生きていける世界ではないので、エミル界へ逃がしているという設定なんです。そういった物語の背景にも繋がっており、ドミニオン族が暮らす世界の緊迫した世界情勢を表現するのにPvPシステムが最適であると考え導入にいたりました。PvPに緊迫感をもたせる意味で、戦闘で負けるとデスペルティがあり経験値が減ってしまいます。プレイヤー同士だけでなくモンスターに倒された場合も経験値は減少しますし、もちろん現在の経験値が0%以下になるとレベルダウンします。


―厳しい仕様ですね。

水落:緊迫したドミニオンの世界を表現するために必要なので実装するわけですから、中途半端な物を入れたらユーザーさんに納得していただけないと思っています。また『ECO』では、ランキングのような自分の強さを計るシステムも存在しませんでしたから、ランキングを含め新しい遊び方の提案ができないかと考えているところです。多人数戦闘の様子は、すでに実装済みの「騎士団演習」を想像していただくとわかりやすいと思います。


―なるほど。では次に攻防戦について教えてください。

水落:おそらく『SAGA8』最後のアップデートが攻防戦になると思います。こちらとしても今年の目玉として考えており、非常に力を入れて開発しています。攻防戦といってもユーザー同士のギルド戦みたいなものではありません。ドミニオン界を侵略しようとしている第四の種族から街を守るために、3つの種族(ユーザー)が力をあわせて戦うといった内容です。ただし、攻防戦に負けると侵略度によってショップが減って物価が高くなったり、住人がいなくなったりと、街の様子が変化していきます。


―戦争では戦闘向きのジョブが有利になると思いますが、それ以外のジョブにも活躍の場がありますか?

水落:たしかに直接的な戦闘ではファイター系やスペルユーザー系が活躍しますが、バックパッカー系のジョブも裏方や支援として参加できるようにしたいと考えています。例えば、傷ついた外壁の修理を「タタラベ」(採取生産型のジョブ)が行うような感じですね。『ECO』のユーザーさんは「みんなで何かをやりとげたい」と思っている方が多いので、ジョブに関わらず参加したユーザー全員が達成感を得られるようにしたいです。
攻防戦とPvPはドミニオン界の特徴を表すという意味合いもありますが、「何かを守りたい」、「みんなでやり遂げたい」といった『ECO』の新しいテーマも表現できるシステムなんです。これを通してフレンド同士の絆が強くなったり、新しいフレンドができたりと、今まで以上にコミュニケーションが活発になることも期待しています。


―新しいジョイントジョブの庭師(ガーデナー)について教えてください。

平原:ジョイントジョブとは、特定のアイテムを装備するだけで気軽に転職できるジョブで、現在は「ブリーダー」(ペット系に特化したジョブ)が実装されています。今回実装する庭師(ガーデナー)は、公式サイトの「みんなで作ろうキャンペーン」というコーナーでユーザー投票を行ない、実装が決まったものです。このコーナーに代表されるように、『ECO』ではこれまでにもワールドの名前を投票で決めたり、NPCの名前やセリフを募集してきました。こういった場を用意することで、『ECO』ではユーザーさんのご要望をできるだけ取り入れるようにしています。

水落:庭師(ガーデナー)の特徴は、飛空庭に特化したジョブで、飛空庭でガーデニングができます。ガーデニングは、種を植えたあとも、こまめに水をやるなど、ある程度の時間をかけて植物を栽培します。世話をサボると枯れちゃったりしますが、手間のかかるぶんよいものを収穫できるかもしれません。ほかにも、敵に囲まれた際に樹木のふりをして敵をやり過ごすような、ちょっと笑える戦闘用のスキルも考えています(笑)。また、「ファーマー」(採取生産型のジョブ)の栽培スキルを習得済みの人がガーデナーに転職することで、使用できる便利なスキルもあります。それは「ギャザリング」というスキルで、フィールドの1マスに対して行う通常の栽培スキルを、8マスくらいの広範囲に対して行うことができます。

平原:他にも、青空に固定されている飛空庭の天候を変更するスキルも使用できる予定です。公式のイベントでSS(スクリーンショット)コンテストを実施したのですが、飛空庭でSSを撮られるユーザーさんも多いのですが、飛空庭の背景は青空の1パターンしかないため、天の川が見える夜空や満月をバックに撮影したいというご要望が多かったので、天候に関するスキルを組み込みました。


―背負い魔・ネコマタ(緑)について教えてください。


※イラスト(イラスト:かわすみさん)

平原:ネコマタ(緑)は、正式サービス開始時に発売した『ECOビギナーズパッケージファミマ限定版』の特典アイテムでした。その後、さまざまな色のネコマタがゲーム内に実装されましたが、「ネコマタ(緑)だけが入手できないのは悲しい」というユーザーさんの声を多くいただきまして。そこで今回、販売が終了したことと、新規の方が増えたことを加味し、ネコマタ(緑)の入手クエストを実装することになりました。特定のイベントをクリアすると入手できるので、ぜひネコマタたちをコンプリートしてほしいですね。このほかに『SAGA8』では新たなBGMも追加されます。今までのハートフルな世界とは雰囲気が違うカッコイイBGMを用意しましたので、そちらもご期待ください!


―それでは夏ごろに予定している『SAGA9』、『SAGA10』のアップデート内容について教えてください。

平原:『SAGA9』では、タイタニア世界の拡張と、インゲームアトラクションなどを実装していく予定です。これまでにも、少女趣味的ファッションブランドのBABY the stars shine Brightさんや結婚式プロデュース会社のLADIRBさんといった企業さんとのコラボレーション企画を行ってきましたが、ユーザーさんがもっと楽しめて、スポンサーにとっても宣伝になるようなインゲームアトラクションを考えていきたいですね。

水落:街中にインゲーム広告がいきなり入ってくると、引いちゃうユーザーさんが多いと思います。そこで、世界観を壊さないようにゲームを絡めたアトラクションを用意したいと思っています。

平原:弊社では昨年、「攻殻機動隊S.A.C.シリーズ」とコラボレーションしたパッケージを発売しておりまして、これには人気キャラクターの衣装が特典アイテムとして同梱されています。この衣装を着たときに、アニメで有名な背景をバックにてSSが撮れるとうれしいじゃないですか(笑)。そういった撮影スタジオみたいなアトラクションはぜひ入れたいですね。やはりユーザーさんには、月額料金以上に楽しんでいただきたいと思いますので、ただのインゲーム広告ではなくゲームと絡めていきたいですね。


―業界でも注目されているインゲーム広告をさらに一歩進めた形ですね。『SAGA10』はどういった内容になりますか?

水落:『SAGA10』ではドミニオン世界をさらに拡張し、引き続きアド(アドバタイズメントの略)を拡張したいと考えています。それ以降は、ストーリーの核心に迫るようなアップデートを追加していきたいですね。
あとは、騎士団演習での観戦モードを追加したいですね。私たち2人が以前担当していた『A3』では、集団戦の観戦モードがあって、すごくユーザーさんの評判が良かったんですよ。また、システムを全面的に作りなおす必要があるかもしれませんが、トーナメントのシステムもやってみたいですね。

平原:そういったシステムが整ってくるとオフラインイベントなどもやりやすくなってくるので積極的に検討したいですね。東京で開催した「ECO祭」だけではなく、地方で開催した「おでかけECO♪」などで、PvP大会ができるとさらに盛り上がると思います! あとは新規ユーザーさんの獲得ですね。オンラインゲーム業界全体で見ても、ユーザー数が頭打ちの時期だと思っています。『ECO』では、『SAGA7』からProduction I.Gさん(原画:関川成人氏)にイラストを描いていただいてます。その絵を好んで『ECO』を始めた新規ユーザーさんがとても多くいらっしゃいます。そこで、アニメファンとゲームファンの親和性の高さを再認識したので、アド的な展開も含めてこれからもアニメ作品とのコラボを続けていきます。
また、毎年、発売しているコラボレーションパッケージですが、今年は2作品を予定しています。まだタイトルはお話できませんが、アッ!と驚く内容なので楽しみに待っていてください!

水落:アニメファンとゲームファンの親和性の高さというのは、子どもの頃からアニメやゲームに親しんできた世代のユーザーさんの特徴ですね。最近はリバイバル作品も多く、我々の世代には懐かしく、子どもたちには新鮮に感じるというものであれば、新規のユーザーさんも興味を持つと思います。また『ECO』の世界はそういったものを許容できるだけの器がありますので、これからもコラボレーションは進めていきたいですね。


―それでは最後に電撃読者へメッセージをお願いします。

水落:『SAGA8』では、ドミニオン世界が背負っている宿命が明らかになります。そこで、ユーザーの皆さんが体験する出来事を通して、仲間との絆をもう1度確かめ合ってほしいと思います。期待してお待ちください。

平原:正式サービスが3年目に突入した『ECO』ですが、守りに入ることなく攻めの姿勢でドンドンいろんなことにチャレンジしていきますので、存分に楽しんでくださいね。

―本日はお忙しいなかありがとうございました!


「ドミニオン世界」……冥界とも呼ばれるその場所は、
闘争本能に満ち溢れ、力を求めて三界をさまよう
ドミニオンたちの母なる故郷です。

エミル、タイタニアの世界から
遥か次元を隔てたところに存在するその世界は、
しかし、圧倒的な力を持つ
機械種族「DEM」によって侵略され、
大地そのものすら侵食され続けています。

次元を超え、新たな輪廻を形作る「次元転生」……
見知らぬ大地、あるいは変わり果てた故郷……
怒号鳴り響く旅路、新たなモンスター……

ドミニオンたちが力を求める真の理由は
いったい何なのでしょうか?

最後の砦「ウェストフォート」……
誇り高きレジスタンスたち……
そして、迫り来る次元侵略者「DEM」の脅威……

心無き侵略者、機械種族「DEM」の狙いとは?

試練の時を迎えた冒険者たちが
熱き戦歌の大地に今、降り立ちます。



【関連サイト】
『エミル・クロニクル・オンライン』公式サイト
Production I.G公式サイト
ガンホー・オンライン・エンターテイメント公式サイト
ガンホーゲームズ公式サイト
電撃OnlineGames Webコミック「えこなび!」
『SAGA8』先行体験レポート(4月23日取材)


(C)2008 BROCCOLI/GungHo Online Entertainment,Inc./HEADLOCK Inc.